獣医学は体系的な学問で、基礎から臨床まで前から後ろへと知識の積み重ねです。
基礎が欠落していると必修科目の試験に合格できず、
進級困難、あるいは一部の単位を未取得のまま進級→再履修に追われる
というパターンが多くあります。
最後は国家試験ですが、ここでも不合格者が出ます。一部の大学は卒業判定を行い、成績不良の学生に国家試験受験を認めない所もあります。
留年を繰り返すのは珍しいことではありません。それを防ぐには早めに手を打つことが肝要です。
あくまで一例ですが、進級対策科目の内訳を記載しておきます。
◎2年生への進級・定期試験対策科目
(1) 教養基礎科目
(2) 獣医学概論
(3) 外国語科目
(4) 専門教育科目(獣医組織学、獣医生理学)
◎3年生への進級・定期試験対策科目
専門教育科目(生化学、生理学、解剖学、繁殖学、生物統計学など)
◎4年生への進級・定期試験対策科目
専門教育科目(薬理学、毒性学、免疫・血清学、細菌学、ウィルス学、寄生虫学、実験動物学など)
◎5年生への進級・定期試験対策科目
(1)専門教育科目(内科学、外科学、動物行動学、放射線生物学など)
(2)臨床実習
◎6年生への進級・定期試験対策科目
(1)専門教育科目(公衆衛生学、獣医衛生学など)
(2)臨床実習
獣医学部を設置している大学は日本では数が少ないこともあり、獣医学部を有する大
学は国公私立問わず各大学とも学力のばらつきが少なく、入学後は一定して高いレベ
ルの学習が求められています。
進級補習対策を受講される獣医学部生の特徴は、主に以下の二つのパターンに分けられます。
(1)獣医学部の勉強は、基礎からの積み上げが必須です。その基礎が不十分である場合。
(2)生理学、獣医公衆衛生学など、病名や症状、感染経路をひたすら覚えなくてはなら
ない知識が膨大にありますが、それを整理して吸収しきれない。
いずれにせよ、覚えることと学ぶことは多く、必修各科目試験で及第点を取らないと
進級はできません。
単位を取得できないまま仮進級の形で進級できたとしても後の単位取得はもっと険しくなります。
清光学院では、単なる知識の詰め込みでなく、学習方法から抜本的に指導し直し、獣医学部で学ばれる方々の進級を支えています。